[ティルカンの兵の流れを遠望し、ケノワ砦に向かっていることを見て取ると、追いついてきた《猿》たちと共に砦へ向けて駆けた。制止する者がいても構わず、止めれば斬り倒すという気迫で砦の前まで駆け抜ける。集まってきたティルカンの兵と一触即発になりながら、砦へ向けて叫んだ。] ノーラに会わせろ。 邪魔だてするなら推し通る。[騒然とする周囲の空気を貫いて声が通る。**]