人狼物語−薔薇の下国

469 グラムワーグ・サーガ3 〜反撃の嚆矢〜


流離の勝負師 ディーク

 
 これは、おまえの側にいたくて、俺が一度は捨てた姿と力だ。 
 この地上では、目立ちすぎるし、息切れ、する な。


[そう云う端から、背中の翼は萎れ、残った羽根はカードに変じてハラハラと散ってゆく。
額の目も眠るごとくに閉じ、肌の透けるような蛍火もまた薄れていった。
後に残るのは、人間の姿だ。]


 今までどおり── こんな俺のままで、おまえの側にいていいか。
 

(118) 2017/02/05(Sun) 16:55:08

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