[シェットラントという男について思うのは、そこまで。彼が希望も絶望も忠義も功名心もなにひとつ理解しえなかったのと同様、魔人もまた彼の心の内をなにひとつ気づくこともなく。ライナーやヴェルザンディ同様、過ぎ去ったものとして記憶の奥へ押しやられるのだった。]*