[安易な同情も出来ず、それ以上何も言えずにいると。 涙を拭いた彼女から、眼前に刃を突き付けられる>>110。 息を呑み切っ先を見詰めたが、告げられたのは後退の意志] ――待って。[冷たく名前を呼び、突き放す言葉が聞こえた>>111。 けれどせめて、という思いで、去っていく姿に呼び掛ける] エリーザベト……エリーじゃ、ないなら。 今の貴女は、誰?[その問い掛けは、彼女に届いたかどうか]