[汗が飛び交い、飛沫が陽に反射する。隙を伺うように、じりと動く足捌き。急所を狙って、鋭く前へ突き出された木刀。右に、左にと場所を入れ替え、攻守を交代し、息の合った手合せが繰り返されて。真剣で楽しげな師匠と兄弟子の模擬戦は、何度見ても飽きない――…大事な、士官学校時代の想い出のひとつだ**]