― クレイエラの森・上空 ―[昨日と同様竜の背に乗り、空へと向かう] ――やはり、視界はあまりよくありませんね。[舞い上がる竜の上から、周囲を見回す。 身を隠すには好都合だろうが、敵を探す側としては不利であろう。 昨日の判断は間違いだったのだろうかと、淡い後悔が首をもたげる] あの人なら、こういう時、読み違えなかったのかしら……?[ふと思い出すのは、天候を読むのに長けた兄弟子のこと。 目的を果たしてすぐ師の許を去った自分と違い、きっと精霊師として立派に修練を終えたはずだ]