― 第2エリアの廊下 ―[ノトカーと別れ、「この通りをまっすぐ行った突き当たりの角を左に行った所」>>108という説明通りに進もうとすると、ブラブラと歩いていた青年>>114がいた。すれ違いざま、...は彼の指先が楽器演奏者のそれであることに気づいた。反射的に声をかけそうになったが、すんでのところで自制した。楽器店に入っていく彼の背中を見送りながら、...は思いがけない自分の衝動に驚き、かつ動揺していた。]