[紅茶の味と香りを楽しんで。秋空を映したように透明な橙は、その柔らかな芳香を匂い立たせる
学校のことをトールに尋ねられれば>>116]
そうだねぇ。最近は受験勉強等々で皆ぴりぴり
早い子はもう12月には推薦入試があるからね
でもこれでも僕も放課後は友達と帰り道、店によったりするんだよ?
そう、冬生まれの友達の誕生日にリボンを買おうって
それ、で……
[自分は、何を忘れているのだろう
其処からの記憶が、ない
ふるりと頭を振って、彼が恥ずかしそうにカップに視線をやるのを見る
どこか幼い様な、清廉な様な印象を抱いた]
年をとるのは素敵ですね。その分、重ねた重みが言霊に宿る
僕も早く大人になりたいものです
[なんて言えば、彼に微笑んだろう]