―回想:西の海岸―
頼むぜ。
ちっと急がねえとヤバそうだ。
[快諾してくれたパメラ(>>84)を見送れば、まずは今日獲れた魚を傷まないように処理。
その後宣言どおり(>>82)に自分はボートの固定にとりかかり、数時間後に作業は完了した。
作業を終えて西の空を見れば、海慣れした自分でなくても解るであろう程度には、空の色が怪しくなってきた。
普段寝泊まりしている浜辺の小屋にも申し訳程度の補強はしてみたが、ディーターの漁師としての経験は、嵐の大きさは浜辺の小屋が潰れかねないものだと告げている。
見捨てて建てなおすのも視野に入れ。まず守るべきは自分の身だ。
こういう時は、商売仲間に頼ろうと決めた。
獲れた魚を少々多めに持ち、オットーのパン屋へ向かう。]