[政敵に容赦なく対処してきたとはいえ、ブラオクヴェレ家は直接刃向かったものではない。関係者が刃向かっただけでこうなるのだという、一種見せしめのような厳しい対応でもあった。カレル個人は知己でもあり、その家に対しても強い思いを抱くものではない。ひとえに、政治的な判断であった。…………無論、相手にとってはそのように割り切れぬことも、わかってはいるつもりだが。もし自身に恨みを向けるなら、それはそれ。いつでもかかってこい、と笑うのみ。*]