[耳元に顔を寄せ、愛しい人《コンラート》の手を取ると、治療の際には誰も触らせていなかった、逆鱗へとその手を触れさせる]冷たい星《ステラ・フリーギドゥス》、それがボクの真名だ。コンラートとボクだけが知る名前、大切にしまっておいてほしい。絶対に他の誰にも、この名前は教えないでほしい。コンラートだけに教える名前だ。[頬を赤らめながら、恥ずかしそうに伝えるそれは、彼があの人自分に伝えた言葉>>以上にそれに応えるものではあった。ただ、その自分が伝えたものの意味を知らなければうまく伝わっていなかったかもしれないが]