[ 朱雀のいとし子に礼を向けられれば>>112、漆黒の男は目を細め ]いや…傷は、大事ないか?[ いらぬと思える手助けをそれでも送ったのは、主と同じく傷つくを恐れぬ気質を案じた故と、その言葉から伝わるだろうか。そして、続いて告げられた言葉には「そうか」と頷き、視線を和らげる ]二人も喜ぶだろう…[ 朱の舞姫とその伴侶、天地に別れながら、誰より深く心を繋いだ希有の一対。そのどちらをも、得難い友と思う男は、確信を込めてそう口にした ]