― 回想2 ―[ まだ無邪気だった頃、命の価値>>3:276が万人にあると信じていた。少なくとも、重荷の放棄や無駄死になんて、許される訳がない。だから、あの日、兄を突き放した>>3:268 ][ 重荷の放棄が許されないのは課した自分も同様で、こんな生き方なのだから<終わり>のその日まで、<終わり>へ辿り着くため生きてきた。それでも、今、心のどこかで死を思うのは……この生に生きる価値も、死ぬ価値も見いだせないから ]