人狼物語−薔薇の下国

176 ねぼすけ狼とうさぎさんの黒い森


司祭 ルートヴィヒ

― 夢と現の狭間 ―
>>110

[――……誰かに呼びかけられた気がする。
遠い父母か、いや違う。
まだ少しだけ幼さの残る、静かな声だ。]

[ふわふわとしたもので包まれるのを感じる。
誰かの吐息が聞こえた。それは少し、震えていただろうか?
何かを前にして、静かに怒る幼子のように。

薄く目を開ける。
ぼんやりと霞んだ先に見えた、綺麗な瞳。白い頬。髪の毛。

夢は、ただ一匹消えゆくだけの自分のために、愛しい彼の姿を結んだのだろうか。]

――――リ、コ。

[もっと傍に、この腕の中においで。
そう思って、手を伸ばしたところで、世界が暗転した。]

(117) 2014/04/20(Sun) 18:50:54 (sane)

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