[倒れたカサンドラを抱えあげ、
流れる命を押さえ止めようとすると温かかった。
まだ生きている、と、思うよりも先に駆け出していた。]
治療班、治療を……
技官の治療を頼む!
[取り乱さぬようにと極力律したが、動揺は声に現れただろう。]
死ぬなよ、カッちゃん。
まだお前にはやる事が残ってんだろうが…。
[目を閉じたままのカサンドラにそう語りかけて、ようやく衛生兵らの元へたどり着くと、カサンドラを渡して後は任せた。
傍についてやる余裕は無い。おそらく許されもしない。
血塗れた手で、小さな手を握り締め
死ぬなと何度も願いながら、そこに背を向けた*]