[しばらく片付けしている間も、ときおりフィオンからの視線を感じた。
監視のつもりなのだろうか、それとも、無意識に漏れでた警戒故のものなのか。
推測が正しかろうが、どうだろうが、己を疑っているのだろうことは、何と無く、相手の声色と目線で感じていた。
だから。]
今回の、ですか。
[相手からの唐突な話題にも、その意図にもなんとなくアタリはついていて。]
不運でしたよ。
…………こんなことに巻き込まれて、嬉しい人なんているわけないじゃないですか。……はは。
俺が、喜んでいるようにでも見えました?
[苦笑まじりにそう返せば相手はどんな顔をしただろう。*]