《かぷっ》[チクッ、とする程度の痛みを伴い噛み付いた小蜘蛛は、ちゅいーーー、と24秒ほど吸って口を離した。体感としてはちょっと妖気を吸われたな、くらいのものか。吸われることによる体調の変化も少ないことだろう。満足げに、けぷっ、とした小蜘蛛は最初より一回り程大きくなっていた]確かに貰ったよ。[小蜘蛛はウェルシュの指へと戻り、袖の中へと入って行く]