[それでも、彼らが乗騎を降りて平伏したのは、服従の印だろう。とりあえず彼らの中から経験の長そうな人間を選んで隊長とし、今は軍とともに来るように命じた。シェットラント亡きあとも、こうして彼らは遺された指示に従っている。ああ見えて部下の統率は上手い男だったのだなと思う。あるいは、慕われていたか。いずれにせよ、頭が失われてもなお動く一個の獣のような騎馬兵たちを手に入れられたのは、僥倖というべきだろう。]