[裸で出歩くのは何だから、マントを羽織っているけれど、嵐のせいで上から下までぐっしょりだ。ようやく戻ってきた玄関先で、額に張り付く前髪をかき上げ、マントの水を絞る。やれやれーと呟いて、家の中に入って、タオルを取ってゴシゴシやってたら、僕の枕を抱えて眠り込んでしまったヨアヒムの姿を見つけて。]……なーにー。寂しかったの。可愛いなあ、もう。[寝ているヨアヒムの髪に触れて、柔らかく梳く。]