― デメララ南方 ―
[ 目算通り、逃げた男を帝国兵達は追ってくる。>>111 どうやら生け捕りを狙っているらしく、弓矢の狙いが甘いのは幸いだった。]
一人では無い、と思ってくれたか。
[ 恐らく、こちらを捕らえて仲間の居場所を吐かせようという算段だろう。そう思ったところで、鉱山の方向で炸裂した光と音が>>79、男の耳にも届いた。 ]
始まったな。
[ 追ってくる帝国兵は、デメララの異変にどう反応するか?と、様子を窺えば、どうやら、すぐに援軍に走ろうという気はないらしい。それほどにデメララ駐屯部隊の腕を信じている...とも、思えないが、こちらにとって好都合には違いなかった。 ]