― 平原南 ― 仕方がないな。[二人が離れた直後、兵がすぐさま近づいてきて、元首の腹に布を巻き止血する。それを他人事のように受けながら、片手を上げて合図を送った。足音が響き、陣形が組み代わる。軽歩兵隊を中に囲い込み四方に盾を向けた、防御主体の方陣だった。] 飽きるか殲滅するまで付き合おう。[自身は相変わらず角のひとつに陣取って、カレルと、王国兵たちに宣言した。*]