人狼物語−薔薇の下国

483 翠龍幻霧 ─天霊遺跡封印行─


王国兵 トール

[後方に炎の渦を噴きながら飛んだユーリエの足が、黒い頭をしたたかに揺らす。
流れるように放たれる、虹の矢と全てを塗りつぶす白。
空を舞う彼女の背に、翼が見えたような気がした。

 ああ、終わりだな、と。
 そう思ったから、武器を構えずに歩いて近寄っていく。

傾く巨躯の方は見もせず、ユーリエが万が一にも落ちてくるようなら、受け止めてやろうか、と。]*

(117) 2017/08/08(Tue) 21:38:52

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