― D区画、テウティドドリルス号付近 ―
《…。エネルギー充填完了。CC-011再起動します。》
[CC-011はゆっくりと目を開いていく。
現在のデータを更新して、上体を起こした。
胸に嵌めたコード>>49を外して、胸元のハッチとコードを片付ける。
服を着なおして、服から髪を出すと、つややかな銀糸はふわりと舞い、背中におりた。
テウティドドリルス号の修理進捗を確認する。
修理の完了まで░░分、と言ったところか。
次に、アンドロイドたちのログを確認して、博士の部屋にヒトとアンドロイドが集まっていることに気付く。
CC-011はマスターの死亡も、変更も、意に介さない。
アンドロイドはヒトに使われるモノであると、理解しているからだ。
ヒトの要求があれば、それが上位になる。
しかし、現時点でCC-011に対する要求はゼロになっている。
次の優先課題は、AG-047のメンテナンスと仮定。
L区画へと移動を開始した。**]