― 地下3階 ―
[下へ降りるセルウィンの元を一旦離れ、自分の支配する地下3階の大部屋に降り立つ。
手を軽く振ると、床一面に燐光が広がり、徐々に不規則に盛り上がっていった。]
……主の帰還だ。部屋を整えておけ。
それから……「客人達」を振舞う「宴の準備」も怠るな。
――――行け。
[床から生えた燐光の塊は、徐々に輪郭をはっきりとさせていく。
大きさは様々で、人の形をしたモノもあれば、獣とわかる四足のモノも居る。
暗闇の迷宮に出現した、呪われし骸骨の一団。
人型のモノはバルタザールに恭しく膝を折り、獣型は頭を垂れる。
それぞれが、それぞれの形に添った恭順の礼をした後…半分が、溶けるように広がり消えた。]