ゲオルグ?
響きがかっこいいわね。
[ 手を繋いで、そんな他愛もない話をして。>>71
いくつ?とか、 お父さんって怖いの?とか尋ねながら。
ここまでの"冒険"の話を聞いて。
聞いた話を元に、父親を割り出し、隠れつつ父親の仕事ぶりを見せれば。
目かきらきらと砂星が零れそうなほど歓喜する姿。
思わず、ほっこりと、口元が緩んで。
すぐさま父親に突き出さなくてよかった、と、目元を和らげ。
撫でやすい頭を、つい、くしゃり、と撫でた。
その子の笑顔を見ると、こちらまで、嬉しくて。
長く続くなんて、ありえなかったのに、
つい期待した……。
次の星までの間。短い、けれど楽しいひと時。
雷が落ちる、までは。
空気まで凍るような威圧感、地を這う叱責。
首筋に氷を押し当てられたように冷え、震え。
くきゅり、と喉が嫌な音を立てる。
ばくばく、心臓が重たい鉛のように全身に血を巡らせるも、緊張に身体が強張る。 ]