―回想・自宅―
[手伝ってくれたペーターへお礼を言い、挨拶を交して別れる。
暖炉に火を灯し、部屋を暖かくして、夕食の準備をしていくだろう。
>>86「ただいま」と、の声。]
おかえり。
花?
教会の庭に、かぁ…。
白い、小さな花かしら。
[そう答えて、思い浮かべるのは可愛らしい小さな花。
なんといってたか。雪の名前があったような気がする。
夕食時、リゼットの話を聞く。神父、シスターの会話や金色の花のことを。
懐かしそうに眼を細めて「綺麗だったんですよ」と彼女の表情に]
私も、その金色の花をいつか、見たいわね。
[そう言ったが、その言葉を聞いた彼女はどうしただろう?
―――そうして、穏やかな時間を過ごした、とても穏やかな時間**]
―回想・終―