逆だ。
腹は何時でも減る、単に減る時に傍に俺が居るだけだろう。
[共に長い時間を過ごし、それが当然と罷り通る間柄。>>108
しかし、是正を入れても彼女の胃袋が寂しがっているのなら、行動を早めることに異論は無い。育ち盛りの班面子も然したる口を挟んでこないところを見ると、同意見なのだろう。]
―――ああ、一見さんお断りの。芸妓も呼んで?
[彼女の軽口に乗った振りして更に高額プランに昇華。>>109
高校生にしてみれば分不相応極まりないが所詮冗句だ。]
旅行前には醤油の染みに御執心だったからな。
生憎店は違うが、場所は近い。
近くに湯葉を出す店もあるから其方でも良いぞ。
[態とらしい曲解を挟んで、足を踏み出す。
先行く同班面子の背を追いかけ、そっと視線を降ろすの妹の指先。]