[二回目の轟音。今度は、現場に近づいていたためか、先程よりよく聞こえた。]……冗談じゃない。何だってこんなことに……[頭をがりがりと掻いて、肩を落とした。もし二度も雪崩が起きているなら、脱出はかなり難しい。取り残された者が一体何人いるやら。]……まるで、逃がさないと言わんばかりじゃないか。[言葉にしてみて、顔を顰めた。残った者はきっと集まってくるだろうと思って、ひとまず宿屋へと向かった**]