そっか、マレっさん、おおきに。[その名前に、若草のにおいがする記憶がふわり。自分が迷子のとき、助けを求めた蒼色の兎。彼は昔も変わらず、多くを語らないで自分の先を歩いていったような、そんな気がする。それは今となっては、遠い記憶だけれど。]