[スープに浸したパンを口に運びながら、
ヴルストも頼むべきだったかと少し後悔を。
神父の質素な食事と同じで良いと言ったのが誤りだったか。
昔の記憶を振り返って居たところで、
そういえば一人、ヤンチャ坊主が居たなと思い出す。
18年前は悪戯を良く叱られていたとて、
今は真人間に育っている事もありえなくもない。
まさか無精髭を生やしている上、
傭兵として生計を立てているなんて>>75思いもよらず。
そういえば、良く彼の悪戯に引っかかっていた。
椅子の下に無花果の割り実をしかけられるとか、
寧ろうっかり座った此方が悪いだけのような気もするが。
あの時はしこたま叱ったが、今となっては良い思い出。]