…………なんだ
人の事探っといてあんたが危ない奴なんじゃん
それに危険なのは俺じゃない、そこのゴミ
[確か、乗員のソマリだったか。
彼がハッキリとこちらを認識して
男とは別にいたもう1人の頭の輝かしい同じ幽体らしき男性も含めて>>75、声をかけてきた。>>79
つまりはそういう事なのかと言い返すついでに、死神は横で跳ねてるゴミのような虫だとも指差しで伝えた。
聞いていなくても構わないけれど。
視線をズラして辺りを見ればこれまた幽体となっているらしいオズワルドの姿を発見>>86、意味深な事を言っておきながらそっちもそうじゃないかと思っても仕方ない。
もっと視線を巡らせてみたら……
先程声をかけてきたソマリや、仮想現実とやらの中でとはいえ死神との問題に巻き込んでしまったクレメンスが、それぞれ違った意味で女性との人間ドラマを繰り広げているのが目に入った。
微笑ましいやら、悲しんでいいやら。
それでも]
…………いいねぇ
[なんて、そんな一言が男の口から漏れた。
まともにな風景を見ていられる最後の時間になるかもしれない今
こうして見守るしか出来ない事に少し辛いと思うのは、気のせいだと思いたい。*]