「おにいさまとのお話を邪魔してごめんなさい」の証があってもいいわよね?――ねえ、私今とってもお腹がすいてるの。きっとあなたとおんなじね?食べてもいいかしら?[犬歯は濡れた光を放ち。少女は不躾な訪問者へとその口を近づけてゆく。]ああ、私の血は残念だけど差し上げられないわ。私にもそれほど余裕はないのよ。誠に遺憾ながら、ね![囁き声には隠しきれぬ喜色が混じっていたはずだ。]