人狼物語−薔薇の下国

65 ルー・ガルー OROCHI


家出中の御曹司 フェリクス

− 嵐の海岸 −

[ほんのわずか、滑空するような感覚の後に、風の吹き荒れる場所に出た。
背後にうねるのは、シリーには存在しえない海。
黒々と逆巻き、岸を噛む。波の慟哭。

砂浜にはところどころ噴火口にも似た盛り土ができていた。
長虫の移動した痕跡であろう。
その大きさは、確かに脅威と呼ぶべきものだ。]


 召喚する軍を勢子にして異形を突つき出そう。

 わたしは重装歩兵を用いる。
 貴君は? 

[むやみに自分たちが駆け回るのではなく、長虫の方を追い立てる巻き狩りは、ソマリの体力を慮ったものであり、貴族的な流儀でもあった。]

(116) 2013/09/28(Sat) 16:37:39 (nyomo)

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