― 町外れ ―[露天商の爺さんに言われたとおり、町外れをあちこち探していると、程なくして探していた彼女の姿を見つけることができた] エレオノーレ…って、どうした?[噴水の傍のベンチにしょんぼりとした様子で座り込むエルフに近づいてそう声をかける。すっかり泥だらけになったワンピースといい、沈み込んだ様子といい、何かあったのかとそっとしゃがんで彼女に視線を合わせるようにする。それからそっと彼女の頬に手を伸ばして、落ち着かせるように優しくなでるだろうか]