[治癒魔法のおかげだろう、魔女の意識は徐々に浮上していた。そんな時――… 不意に。躯の芯に響く何かがあった。 大いなるものが顕在した気配。 惹き寄せられるような、眩い、 …、神――――。其れに呼応するかのように、長い睫がひくりと震える。閉じた瞼の奥がせわしなく、覚醒せんと努力を繰り返す気配がする]