― 西門 ―[馬を、と願い、騎士の一人が一頭引き連れてきたその後ろ。聖殿の奥に避難していると聞かされていた女性が警護を引き連れて西門にやってくるのが見えた]何ゆえ。[驚きに目を剥いていると、女性──姫は妖術師の頬を張り倒しに行く>>110と宣する。その剛毅さに呆気に取られること数瞬。止めても聞かぬだろう様子に表情が変化するのはその直ぐ後だった]