人狼物語−薔薇の下国

272 グロリアス・マギカ・グラマーティオ-スブ・ロサ


駆け出しヴァイオリニスト セルウィン

[緞帳が下りたようにふつりと闇一色に染まる景色の中、独り佇む静寂の姿が、闇に喰われたように消えてゆく。

初めは左足の脹脛、次は右肩。
右のわき腹、左の掌、右側頭部、左の上腕、左肩。

不規則に、徐々に速度を上げて身体のパーツが欠けてゆくたびに、後には残滓のような霧が漂った。
やがて完全に夜霧 静寂は無に還り、真の無音と真の闇が世界を満たす。

始まりの重音が微かに響くのは、その刹那]

(116) 2014/11/08(Sat) 17:00:38

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