[というよりも少しずつしか教えられなかった。ともいう、]
森の種という者たちがいる。偶像や崇拝によって生まれた神ではなく、森を信仰するものたちのことさ。
伐採しなければならない木は伐ることを選択できる森の管理人でもあるが、同時に太古の昔、私たちにとって最もポピュラーな傷薬の原料である青ヨモギの薬をつくったものたちとも言われている。
古くよりこの青ヨモギの汁に蜜を足し、聖水として機能させていた宗教もある。神の力ではなく理の力がそこにあったわけだ。
森の種の者たちは優秀な薬師であるが、同時に優秀な毒師でもある。森を不要に傷つけるのは許さない面もあるため過激なものたちともいわれているね。
こうしてみると、物事は表面上だけでは受け止められない。そういうものかもしれないね。
[などなどと、話が脱線することもあったせいであった*]