[時折旅に出る生活を変える気はない、と。男を正しく理解している神父>>104と同じカルヴァドスを流し込む。
男は随分と酒に強い自覚はあるけれども、どうせ同じ席に座るなら、相手と同じものを飲むのがいい。時間と空間だけでなく、味覚も共有することで、腰が落ち着かない己が幼馴染と繋がっていると実感できるから。]
心配ありがとよ。
……けど、俺が帰ってくるのは、この豊穣の村だけだ。
[ジムゾンの頭によぎるぐるぐるを読み取っているのかいないのか。どちらとも取れるあいまいな笑みを浮かべて、口調だけ軽いまま本音を吐き出す。
余計なお世話と言うならば。最近フリーデルとはどうよ?仲良くやってるか?なんて、おっさんめいた言い回しで尋ねながら、こちらも空いた杯に酒を注ぎ返す。]