止めてっ!![罵声を上げんとしていた御者に対し、子供特有の高い声で停止を指示する。泡を食ったように御者が馬の手綱を引き、馬車は速度を落とし往来の中に停車した] 君っ、大丈夫!?[馬車を飛び出し、転倒した少年の下へと駆け寄る。牽いてしまってはいないかと、少年の様子を窺った]