最初の彼は、彼女だけは守りたいと思っていた。
他の人間はどうなったっていいと思っていた。
子供じみたエゴイズムさ。
彼女さえ生き残ってくれればいい。
他の人間は彼女の盾になってくれればいい
>>3:243そんな風にすら思っていた。
それなのに、人が死んでいく中で。
他の人間と心理的に距離が縮まっていく中で
彼は段々彼女以外の人間にも心を許し始めた。>>15
病気が彼自身を生き残らせるために
考えを変えてしまうってことは自覚していたはずなのにね。
剰え、漸く再会を果たした彼女に
大好きだと言われて>>5:201彼は耐えられなかったんだね。
大切で、守りたいと思っているのに、
自分では彼女を守ってやれないから
彼は他の人間に彼女を守ってもらおうと考えた。