[セルウィンには、後でお花を持っていくわと、力なくではあるがにこりと笑う。
そして、そのままカレルに薬を渡して、会話し。
後は託して離れようとしたとき、ローから声が掛かって振り向いた。
そして告げられる言葉に、思わず。
……パチクリと目を見開く。]
……、……ど、どうしちゃったの?
別に、気にしていないのに。
ローの意見は正しかったわ。
だって……一人を選ぶ覚悟……
出来ているようで、出来ていなかったもの。
[覚悟をしておけと言ったローに、分かっていると答えながらも歯切れの悪かったざまを思い出し、苦い顔をした。]
それに……正しいか正しくないかなんて、
……蓋を開けてみないと分からないものよ?
仮に蓋が開いたとしても、清濁交じり合っていることだって
きっとあるのよ……。
[その言葉は、人狼なのか人間なのか、どっちつかずな自分を揶揄した言葉。
正しいか、正しくないかを判断できる人間が、目の前に居るとは知らずに、そんなことを告げる。]