──── ロー様と ────
[ アドバイスをいただいた。>>110
なるほど、名簿はそうやって使うのかと思う。
学んだ事は即実践。
名簿開いてみようとする……が、そこで静止。
………どうやって使うのだろうか。
それに、また苦手な文字だ。
無意識に、助けを求めるような視線を送る。
そんな私の様子に気づいたからだろうか。
彼は親切に、名簿の使い方を教えてくれた。
説明中は真剣に、説明が終われば深々と頭を下げ
お礼の言葉を述べる。
名前の発音を指摘されれば目をぱちくりと瞬かせた。
頑張って発音してみたが、どこか違ったのだろうか、と。
けれど続いた言葉は意外なものだった。>>111 ]
同じ星……ぁ…私はル・ウルタールから参りました。
[ まさか彼の知り合いが主人のことを指すとは思わない。
星の名前を言えばその文化を知っているものなら
奴隷だと気づくかもしれないという事にも気づかない。
奴隷制度は私にとって、当たり前なのだから。 ]