[にぃっと口元を曲げて、彼の手を手繰り寄せて]
じゃあ質問の答え。
オットーが狼で、私を食べたくなったならどうぞ食べてください。
でも、急に襲いかかるのはやめてね。私だって心の準備があるしさ、
少しくらいお話も聞きたいし…そうお願いする…かな?
[茶目っ気混じりに『あんまり痛くしちゃだめだよー』とか言ったりしながら…けれどその眼は笑っていなかった。
彼はアルビンを助けに行くとは言わなかった。
誰が狼かという問いにも答えなかった。おそらくは私を狼だとも片隅では思っているのだろう。
だから私はその眸でこう答える。
『 貴方が私を狼だって思って
殺さなきゃって思うんだったら、いいよ?
私を殺しても。
後悔はしない』…と]*