― 一方その頃の平和な空飛ぶ艦隊 ―
は?魔物を打ち上げたい?
いや、花火じゃないんだから、そんな簡単そうに。
[ 再び艦上に飛び込んできた、妖精連れの青年に、またもや突拍子も無い願いを伝えられて、軽く額を押さえる ]
ああ、お前さん達の風の魔法とやらが大したものなのは知ってる。しかしだなあ...
[ それは、この異世界に喚ばれただけの自分達がやっても構わないことなのか。
今起きている戦に関わるだけでなく、新たな戦の火種ともなりそうな行為を為すことに躊躇いを感じて、男はゲオルグの方を見やった ]
どうします?
[ 問いかける調子は、しかしすぐに苦笑めいたコエに変わる ]
毒を喰らわばって、とこかもしれませんがね**