人狼物語−薔薇の下国

469 グラムワーグ・サーガ3 〜反撃の嚆矢〜


銀月牙 アイリ

― 砦近辺 ―

 ……ここは……。

[ぐるり、周囲を見回す。
まず目に入るのは、聳え立つ砦。
僅かな時間での移動に、改めて主の力を感じつつ、娘はひとつ、息を吐く]

 ……前に、人の気配がある。
 恐らくは、砦の兵だろうな。

 ……知らされると厄介だから、先に刈り取る。

[戦えぬものをひとつ連れている以上、ぎりぎりまで敵に囲まれるような大立回りは避けたい、と。
そう伝えると、返事も待たずに走り出す。
目指すはすぐ近くにいる兵たち──恐らくは、警戒のために配備された者たちだろうが]

(115) 2017/02/04(Sat) 02:21:49

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