[ 彼女にとってたくましく凛々しい花が スミレやキキョウソウやノヂシャならば ロー・シェンにとってはカーネーション… カサンドラという名の花がそれに当たる。…ただ。 ] ……君と同じ名前の花が好きなんだ、なんて …言えるはず、ないじゃないか。[ スノウにはきっと分からない呟きを 考古学者は苦笑を交えてその場に落として。 伝言が彼女に届くことはきっとないのだろうけど、と 歯噛みしたくなるような複雑な想いを胸に沈めて じゃあね、と別れの言葉を白猫に告げたのだったか。* ]