む?「あの呟き」?一体何のこと……
[そう言いつつ、自分が呟きそうな場面を思い出す(>>2:155)。
今になってみれば思い出せる。確かにあの時自分は、思ったことを自然に口にしてしまったような気がする。とんだ失策もあったものだ。
しかし、誰かの耳に入るような声量でもなかったはず――――
……まて、ゲルトは昔から耳が良い天使ではなかったか(>>1:1)?]
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[数秒、硬直と沈黙。
その時。
シグルドからの霊的シグナルを知覚したようで]
……む。シグルドがこちらへ、逃げ遅れた者を連れて移動しているようだ。
話は移動しつつという事にしよう。
[冷静なジークムントとしては極めて珍しく、相当焦っている様子で。
2人を連れて、宮殿の正門の方へ移動し始める]