人狼物語−薔薇の下国

564 天冥交鎖 ―風龍峡、時流混線―


嵐激の騎竜師 カーク

 ……いや。
 可能性は考えちゃいたが……。

[立方体から伝わる力の感触は、良く知るものと酷似していた。
具体的には、自身に勤めを託した先代とか、今ともに務めを果たす連中とか]

 ……なんで、『天界』が今んなって干渉してきてるかねぇ……。

[それが意味するのはとある場所からの干渉。
竜皇の統べる竜界、精霊王の統べる霊界。
魔族が群雄割拠を繰り返す魔界と共に、この地上――人界を見守る四界の一、天界からのもの]

 あー……ひょっとするとあれか……『狂焔』の力が暴走して、天魔の均衡がブレたからの揺り戻し作用か……。

 四玉は元から、御先祖のあれこれもあるしで魔界の影響が強くはあるから……そこも関りあるかね。
 いまだにあいつが地上にいる、ってもの無関係とは思い難いし。

[やれ、面倒な、と。
ぼやくような口調には、そんな思いがはっきりと滲む。
ていうか、ヴェルもいつまでも上に居座ってんなよ、という愚痴は心の奥に密やかに落ちて]

(115) 2022/08/28(Sun) 12:04:53

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