― 近衛時代 ―
[教官は自分が倒した、と。
はきとした言葉、態度で宣され>>81、僅かばかり面食らった。
そう言えばさっきも飛び蹴りをしてきたか、と彼が大人しいわけではないことを思い出す。
加えて先日、殿下付きの教官が処刑された話があったことも思い出した。
これが原因か、と一人納得する]
……そいつぁまた。
[決闘の相手>>82が皇帝であると言われ、思わず半目になったのはきっと仕方のないことだ]
いやまぁ、別にいいけどよ。
[皇帝だから戦いたくない、という感情があるわけではないため、決闘自体に否やはやはりない。
ここで負けて首を刎ねられるなら、それまでの人生だったということだ。
そもそも、己が負けるなんて微塵も思っていない]